自然

白樺山の高山植物

     出典 国土地理院ホームページ


    ミヤマアズマギク

ハクサンチドリ

      ノウゴウイチゴ

      ハイオトギリ

         コケモモ

  ミヤマアキノキリンソウ


白樺山は標高が900mほどしかありませんが、高山や亜高山の花が楽しめます。雪が多く風も強いニセコの気象条件は、植物にとって高山帯同様の厳しい生育環境となっているのでしょう。特産種や見応えのある大きな群落はありませんが、私のように体力の衰えを感じるものには好都合の山といえるでしょう。

 

新見峠の駐車場に車を置いて歩きはじめると、ダケカンバ林、ハイマツ帯を経て稜線に達すると間もなく頂上です。登るだけだと1時間足らずです。植物観察をしながらゆっくり歩いても2時間ほどでしょうか。花を見るには6~7月が適していますが、四季折々に楽しむことができます。

 

2016年6月  大表章二

港地区の海岸植物

      ハマエンドウ

        ウンラン

    ハマベンケイソウ

       ハマハタザオ

      ハマヒルガオ

       ハマニガナ

       ハマハコベ

      エゾオグルマ

  オオバナノミミナグサ


 岩内町と寿都町に挟まれた狭い範囲ですが蘭越町にも海があります。大部分が砂浜海岸ですが、岩石海岸のところもあります。こうした場所には海岸だけに見られる植物が生育しています。近年護岸工事などで、全国的に自然海岸が減っていますが、幸いここは一部に産廃処理場や採石場があるものの、比較的自然度が高く、多くの海岸植物が健在です。

 

海岸でしか見られない植物を9種紹介しました。背丈が低かったり、葉が厚かったり、葉や茎に比べて花が大きかったり、海岸の厳しい気象条件に合わせてたくましく生育しています。

 

2016年6月  大表章二

コックリ湖

コックリ湖と雷電山

遊歩道

雷電山登山道からのコックリ湖 尻別川 日本海 狩場山


ニセコ湖沼群の中で最も西にあるのがコックリ湖です。蘭越町御成の集落から3kmほどの砂利道を車で走ると駐車スペースのあるところで行き止まりになります。そこに車を置いて遊歩道を歩き始めると1時間10分ほどでコックリ湖に到着します。また、一部歩きにくい場所もありますが、30分ほどで湖を一周できる道もついています。ただ、遊歩道は歩きやすいとは言い難く、草刈りが入る前は藪がうるさいし、増水時は川の渡渉に手古摺ることを覚悟しなければなりません。また、周囲はヒグマが出そうな雰囲気が漂っており、注意を促す看板も設置されています。 逆に言えば、それだけ人里離れた自然が豊かな地域であり、自然に親しむには絶好の場所であるということです。

 

樹齢200年以上のダケカンバやミズナラの大木が随所にそびえ立っています。

ダケカンバ

ミズナラ

志根津川の清流


林床にはニセコレイジンソウやツルリンドウ、ミミコウモリなどが、水辺にはミツガシワやヤナギトラノオなどが花を咲かせています。

ニセコレイジンソウ

サイハイラン

ツルリンドウ

ヤナギトラノオ

ミミコウモリ

ミツガシワ



森林性の昆虫もたくさん生息しています。

オナガシジミ

ギンボシヒョウモン

オバボタル


ダイミョウハネカクシ

ヨツスジハナカミキリ

ヤホシゴミムシ


蘭越に住んでいても、まだ訪れたことのない方も多いのではないでしょうか?だまされたと思って、雪が融けたら一度歩いてみませんか。もちろんヒグマ対策や足回りの装備はしっかり準備して。

 

                                          2016年12月  大表章二